LEADERS FILE

日本のこれからを見据えたビジネスリーダーたちの次世代を切り開くメッセージを収録。

FILE NO.0249
コンサルティング

株式会社No.1 辰巳崇之 | 父親の思いからアフターサービスに力を入れた

株式会社No.1 代表取締役社長 辰巳崇之

記憶に残る父の言葉

私は、平成20年に社長就任し、その時から第2創業期として、新たなサービスを打ち出しながら成長を加速させました。
私がこの業界に入ったばかりの頃は販売のみで、アフターサービスを自社で行うことは珍しい時代でした。私の父は魔法瓶と日用品の卸問屋を経営していたのですが、その口癖が「販売した人が直す」でした。私の根底に染み付いた考え方でもあり、この言葉がアフターサービスを自社で行うきっかけになりました。

経営の原理原則とは

経営とは非常にシンプルなもので、その基本はいかにして売上を大きくし、いかにして使う経費を小さくするかということに尽きます。
利益とはその差であって、結果として出てくるものにすぎません。
したがって私たちはいつも売上をより大きくすること、経費をより小さくすることを考えていればよいのです。常識や固定概念にとらわれてはなりません。
売上最大、経費最小のための努力を、日々創意工夫をこらしながら粘り強く続けていくことが大切なのです。

経営理念を自分の上司にしようと思った

社長は誰にも怒られないし、誰にも相談できません。だから私は経営理念を自分の上司にしようと思いました。何かを決めるときは、理念に適うか、理念の達成につながるか、基準をそこに置く。経営理念を自分の上に置くことで、事業を理想に近づけることができると思うのです。

サービスの特徴
①情報セキュリティ
当社のUTMならびにサーバ機器はお客様のニーズから生まれたマーケットイン型の商品です。機器の販売を行い、システムサポート事業を通してお客様のニーズを吸い上げ、それを商品企画に活かしていく、循環型ビジネスモデルが構築されています。

②自社メンテナンス
販売だけでなく、保守・メンテナンスを行うことで当社の、顧客のニーズを叶える循環型ビジネスモデルを実現しています。保守・メンテナンスを通して接点を持つことで、当社のお客さまとの関係が途切れうず、入れ替え需要の時に再び声がかかるのです。

③経営支援サービス
当社の顧客層=中小零細企業には、「雑務を社長自らが行う」という課題が存在しています。社長本来の仕事は、企業経営全体の経営理念やビジョンの構築、その戦略遂行であるべきですが、雑務に時間を取られていることが多いのが実状です。そこで当社では会計や税務、人事や労務の分野で士業の専門家と連携してソリューションサービスを手がける体制を整えました。

いま描いている未来

2022年2月期売上高100憶円。
①既存事業の継続的な売上高増加
②アライアンス、業務提携等の手段を駆使した商品企画の迅速化・販売チャネル多様化

社員全員が「コンサルタント」を目指していく
営業部/システムサポートは、各商品・サービスに対するコンサルタントを目指す
管理部は、社内業務のコンサルタントを目指す

平成29年3月、当社は東証JASDAQへの上場を果たし、中長期の目標として、事業規模の拡大(商品ラインナップと販売チャネルの拡大)による、平成34年2月期の売上高100憶円を掲げています。

平成30年9月27日、当社は設立30周年を迎えることが出来ました。世間では、企業存続は30年とも言われています。また、ある統計では30年続く企業は全体の0.02パーセントとも言われています。様々な統計がありますが、企業経営は簡単なことではないと言うことです。当社は、「7つの鐘」と題し、5年ごとの節目で一つずつ鐘を鳴らしながら、成長を遂げてきました。来年は元号も変わり、100年企業を目指す当社にとって次の5年間は7つ目の鐘を鳴らす、重要な期間でもあります。これからも「日本の会社を元気にする一番の力へ。」との経営理念に則り、中小零細企業に欠かせないインフラになるべく、また、上場企業としての自覚と責任を持ち、更なる次のステージへ向けて、皆様と共に更なる成長と拡大を続けて参ります。

辰巳 崇之氏のプロフィール
平成7年9月:株式会社ジェー・ビー・エム(現当社)入社
平成9年9月:株式会社ジェー・ビー・エム(現当社)取締役就任
平成16年3月:株式会社ジェー・ビー・エムと株式会社ビッグウィンの合併に伴い当社取締役副社長
平成20年12月:当社代表取締役社長(現任)
平成27年2月:株式会社Club One Systems 取締役(現任)
平成28年3月:株式会社キューブエス 取締役(現任)

引用元:ベンチャータイムス

記事掲載日:2018年10月16日

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