LEADERS FILE

日本のこれからを見据えたビジネスリーダーたちの次世代を切り開くメッセージを収録。

FILE NO.079
IT・WEB

株式会社サイバードホールディングス 堀主知ロバート | はい上がるために 社員を前にした覚悟の宣言 「1年後に変われないヤツは置いていく」

株式会社サイバードホールディングス 代表取締役社長兼グループCEO 堀主知ロバート
株式会社ベネフィット・ワン 代表取締役社長 白石徳生
株式会社サイバードホールディングス 堀主知ロバート社長 記事サムネイル画像
株式会社ベネフィット・ワン代表取締役・白石徳生が気になる企業のトップを大胆訪問。フリートークを交わしながら、成長の秘策を聞き出すというシリーズ企画。
第11回は、流行り廃りがめまぐるしいモバイル業界で、絶頂期とどん底を経験、いままた恋愛ゲーム『イケメンシリーズ』やサッカーゲーム『バーコードフットボーラー』などで再成長の軌道に入りつつある株式会社サイバード代表取締役社長の堀主知ロバート氏です。

ITで儲ける仕組みiモードのコンテンツでスピード上場を達成

白石 堀さんはサイバードを起業される前は何をしていたんですか? 会社員?

堀 いや、僕はサラリーマン経験ゼロ。大学卒業後は、アメリカでファミコンのソフトを作って売るという仕事を始めたんですよ。そこで企画したのが、実際に100万ドルをどこかに埋めておいて、ゲームを一番先に攻略した人にその宝の地図をあげるというゲーム。プログラマーは集まったんだけど、資金が1億円くらいしか集まらなかった。それでその会社は畳んで、おもちゃ屋をやったり、競走馬の栄養剤をドイツから輸入する会社を立ち上げたり……。

白石 いろいろやってますね(笑)。

堀 そう(笑)。それで1994年にITと出会ったんです。「これは社会を変えるな」と。でも事業化するには、ITで情報を提供する側に収益が上がる仕組みを一から作らなきゃいけなかった。
白石 それがiモードですね。

堀 はい。まだモバイルインターネット自体ができる前ですから「iモード的なことをやりませんか」って通信業者さんに提案するところから始まったんですよ。

白石 そうでしたか。僕のなかでは、波情報サービスで急成長っていう印象が強かったんです。どうして波情報だったんですか?

堀 当時、ダイヤルQ2とか音声サービス、FAXサービスとかあったでしょ。その売上げを調べたら、1位が占い、2位が波情報だったんですよ。

白石 データがあったんですね。

堀 そう。FAXサービスより、iモードのほうが絶対便利でしょ。「勝つ」と思いました。

白石 それで上場しちゃいましたもんね、早かったですよね。狙ってたんですか?

堀 もちろん、狙ってました。起業から2年3ヵ月。まず上場して、コンテンツを100個、200個と作れる地盤を作ろうと思ったんです。マーケットはありますから、売上げは絶対に後からついてくると。

新作ゲームに込められたサイバードが目指す新たな方向性

白石 なるほど。それで、07年にはMBOをしましたよね。あれはどんな意図があったんですか?

堀 ITがオープン化したことで、パソコンの人たちがモバイル業界に参入してきたりと、業界の不透明感が濃くなったんですよ。マーケットクラッシュがあるかもしれないし、自分たちだけのリスクでやっていこうと思ったのが一つ。でも一番大きいのは、僕らの方向性を冷静に見つめた結果ということかな。
白石 というと?

堀 上場とか資本主義的な方向とは違う価値を見ているんですよ。利益だけじゃなく、「みんなをハッピーにしたい」っていう。サービスを作るときも「こうしたほうがお客さんがワクワクするよね。楽しいよね」という愛情を大事にしたい。この春、リリース予定の新作ゲーム『NAZO』はまさにそれなんです。

白石 ゲームを一番に攻略した人に「人生を変えるかもしれない宝」が贈られるんでしたっけ? あれ? 今日、最初に話に出てきた企画ですか?

堀 そうなんです。スマホだと世界共通、みんなで遊べる。「いまだ!」と。こうやって世界中の人たちがワクワクすることを提供する会社でありたいんですよね。単に儲けたいだけだったら、こんなことしてません。もしかしたら、この国にもいないかもしれない。でもこの国でこういうことをやっているのには、儲け以外のものがあるからなんですよね。

白石 それが「みんなをハッピーにしたい」ということ。

株式会社サイバードホールディングス 堀主知ロバート社長 インタビュー画像1

どん底を経験し、「変化する」意識が社員全員に浸透

堀 そうですね、喜びは分け合える人が多いほど大きくなるものでしょう。ナイーブに聞こえるかもしれないけど、そういうものを実現したいんですよね。一方で、社員を養う以上は厳しいことをする覚悟もありますけど。

白石 それはたとえば?

堀 この業界は変化が激しいから、それに適応して、どんどん変化や進化していける人間でないとついてこられないんですね。そこで1年半前ですけど、「僕は社員は全員、家族やと思っているけど、だからといって、変化に乗り遅れて、全員一緒に死ぬわけにもいかない。申し訳ないが、1年後に変われていないヤツは置いていく」と宣言しましたね。
白石 厳しいですね。社員の反応はどうでした?

堀 「変化する」という意識がすごく浸透しました。僕は「これができる」という独立の力を持った人と一緒に仕事がしたい。いま、そういう人を採用しているんですよ。

白石 面白いですね! 僕ね、会社として数字ばかり追い求めるのも嫌だし、かといって情とか楽しさばかりでもダメでしょう。そのバランスを日々考えているんですけど、サイバードはまさにいいバランスですよね。今日はありがとうございました!

引用元:CEO社長情報

記事掲載日:2013年12月

POST

Edit

アクセスランキング

ACCESS RANKING

編集部厳選インタビュー

STAFF SELECTION
新着記事
NEW ARRIVALS