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株式会社ネクシィーズ 近藤太香巳 | “重い設定”をクリアするナンバーワンしか目指さない

株式会社ネクシィーズ 代表取締役社長 近藤太香巳
株式会社ネクシィーズ 近藤太香巳 記事サムネイル画像

主役級の女優が登場する
電子雑誌のパイオニア

「Yahoo!BB」普及の原動力となった代理店事業で経営基盤を築き、2004年11月に東証一部上場を果たしたネクシィーズ。代表取締役社長の近藤太香巳はここ5〜6年、自社の持ち味である企画力と営業力を活かし、独自の事業創出に力を注いできた。

「新しい事業を構築するときは『いかに重い設定をするか』というところからイメージし、ナンバーワンを目指せるビジネスしか行なわない。重い設定とは、もし世の中にこんなモノやサービスが、こんな価格で買えるなら、自分だったら絶対に欲しいし、ほかのみんなも必ず欲しがるだろう、という条件。つまり、これを越えれば、必ずヒットするという高いハードルのことです。次に、それをかなえるためにどうしたらいいか、それこそ脳みそがひきちぎれるくらい考えます」

その事例の一つが07年、他社に先駆けて発刊した「無料で読める電子雑誌」だ。現在、旅行ウェブマガジン『旅色』をはじめ、男性ファッションマガジン『GOODA(グーダ)』や自社のブランディングを実現できる、初のCEOスタイルマガジン『SUPER CEO』など、6誌を展開。PC、スマホ、iPad等、様々なデバイスで閲覧が可能だ。

この事業の重い設定とは「一流の女優が登場する電子雑誌を無料で読めるようにすること」だった。

「なぜ重いのかというと、インターネットの世界は、簡単にコピーされてしまったり、ガチャガチャした低クオリティのため、これまで女優は登場しませんでした。女優の出演料は、CMだと何千万円ですが、ファッション誌ではそれほどではありません。要するに、自分を宣伝する媒体と、お金のとれるCMを使い分けているんです。それなら、女優がよりいっそう美しく見える写真集のようなテイストで、ブランディングツールになるような電子雑誌を作ればいいと考えたわけです。

『旅色』には映画やドラマで主役級の女優や俳優が70名以上も登場。まさしくブランディングツールに値する媒体として認められた証と言えるでしょう」

『旅色』読者は月間80万人
広告は3000を超える

言うまでもなく、「無料で読める」ということも、とても重い条件の1つ。その解決策が広告営業に力を入れることだ。たとえば、『旅色』では女優が登場して理想的に旅をナビゲートし、広告効果を高めている。現在、『旅色』の読者数は月間80万人を突破。広告掲載数は宿泊施設や飲食店、レジャー施設を中心に3000施設にのぼる。小口の広告が多く、景気に左右されにくいのも強みだ。重い設定を一度決めたら、近藤社長は絶対に妥協をしない。

12年11月には〝 ちょいオヤジ〟 で一世を風靡した『LEON』の元創刊編集長、岸田一郎を迎えるなど、電子雑誌市場トップを確固たるものにするために体制を刷新。新ジャンルの電子雑誌を創刊する一方、海外展開も図る予定だ。「信念は、その業界でナンバーワンを目指せることにしかエネルギーを使わないということ。1つの商品を作り続ける企業を演歌とするなら、当社はポップス。独自のヒットソングを数多く世に送り出していきたいですね」

引用元:CEO社長情報

記事掲載日:2013年6月

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